安売りをすればどこかに無理がでる。
- 横田潤一郎
- 2016年1月16日
- 読了時間: 2分
最近正しい利益が取れていないから起こったのではないかと思ってしまう事件が続いていますね。
CoCo壱番屋の廃棄ビーフカツ不正転売事件

廃棄処分するはずの商品が安値で転売され、スーパーで安く販売されていた。
スーパーで購入した人も、安いと思い購入していました。
そして軽井沢スキーバス事故

法定の下限の27万円を大幅に下回る19万円で請け負っており、業務管理もずさんだった。
これらの事件を見ているととても他人事とは思えない部分もありました。
スーパーで安い物が売られていたら、ラッキーと思って買ってしまうこともありますし、
学生時代は、安いバスツアーを利用して旅行したこともあります。
あまりにも安いと警戒感を持ちますが、夜行バスや冷凍食品のように、価格争いが激しく、
元々の基準が低い場合、消費者も麻痺してしまい、疑う事をしなくなる傾向があるように感じます。
何かを買う場合、何らかの理由があってそれを買います。
商品の場合、おいしかったとか、デザインが良いとか、手間が省けるとか、ブランド品だとか。
お店の場合も、親切だったとか、オシャレだとか、知り合いがいるとか、近いとか。
日々何となく選択している事でも、その商品をその場所で買うには、それぞれ理由があるはずです。
その理由の中でも大きいのが”安い”という事ではないでしょうか。
高い理由が分からないから、同じような商品なら安い方を買う。
同じような売り方をされているならば、安い方のお店で購入する。
これは消費者にとって仕方のない行動原理かと思います。
ただ、商品を作る側や、販売する側が、安くなければ売れないや、安いコトが消費者の為になるのだという認識を持ってしまうと、どんどん利益がなくなってしまう。
通常のやり方では利益が出ないので、どこかで無理をする。
その無理が重なって行くことにより、冒頭の様な事件が起きてしまうのではないかと思います。
価格を下げる努力以上に、価格を上げる努力を行っていかなければ、自分たちだけではなく、
仕入れ先、そして最終的には消費者を不幸ににする結果になってしまいます。
この様に考えて行くと、安いコトが正義であったり、誠意であったりした意識は、
現在のビジネスにマッチしていないのかもしれませんね。
そんなコトを考えさせられた出来事でした。
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