菠薐草の話をしましょう
- 横田潤一郎
- 2016年2月19日
- 読了時間: 2分
「菠薐草」漢字は難しいですが、実に身近なお野菜です。
アカザ科(ヒユ科)で、西アジア~東部地中海地方が、原産地。
ここから北アフリカ・スペインに広がったのが、西洋種。
シルクロードを通って中国に渡ったのが東洋種です。
さて、何の野菜か分かりますか?
中々難しいですかね。
では、写真を公開。

これでも分かり難いので、収穫時の様子を公開。

如何ですか。
正解はほうれんそうです。
先ほどの漢字、「菠薐」は漢名でペルシャの意味。
栽培が始まった地の名前が、伝わった中国の言葉で日本に伝わったのが、今に残っている様です。
先ほどちらっと書きましたが、ほうれんそうには西洋種と東洋種があります。
それぞれの特徴は
西洋種:葉にきざみがある。生育が早い。臭みが少ない。主に秋冬作用品種
東洋種:葉にきざみが少なく、丸みがある。トウ立ちが遅い。泥臭い。主に夏作用品種
さらに、この二つを掛け合わせた一代交配種があります。
収量が多く、病気にも強いので、現在はこれが主流です。
ホウレンソウは、鉄分、ビタミンCが豊富な野菜ですが、2点注意があります。
蓚酸(しゅうさん)と硝酸(しょうさん)についてです。
蓚酸は、ホウレンソウのアクの主成分で、
体内で、カルシウムと結合し、蓚酸カルシウムとなり、
膀胱や腎臓結石の原因となりえます。
硝酸は体内で、亜硝酸となり、亜硝酸がヘモグロビンと結び付き、酸素が運べなくなります。
これにより、小さい子がブルーベビーになり、死亡するケースがあります。
また、大人がたんぱく質と同時に摂取すると、アミノ酸と結合し、ニトロソアミンという、
発がん物質になると考えられています。
しかし、蓚酸は、生で1kg以上食べ続けた場合、上記症状が出ると言われています。
茹でるだけで、70~80%減りますので、
既に、結石の方以外は、そんなに気にしなくても、いいのではないかと思います。
また、硝酸に関しても、茹でると量が減りますので、
小さな子以外は、そんなに意識しなくてもいいのではと思います
こんなほうれんそう、菠薐草って書けたらちょっと格好いいですよね~。
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