悩ましきニンジン
- 横田潤一郎
- 2016年3月1日
- 読了時間: 2分
今日も寒いですね。
東京では花粉が飛ぶは、夜は寒いはで、この時期は中々つらいです。
さて、東京にいる間お昼にサラダを作って、会社に持っているのですが、非常に悩ましい野菜が有ります。
それがこちら

ニンジンですね。
ニンジンの根の部分にはアスコルビナーゼという酵素があります。
この酵素がなかなか悩ましい。
ビタミンCを酸化させてしまうんです。
つまり、せっかくビタミンCたっぷりのサラダを作っても、食べるまでにビタミンCが酸化しちゃうんです。
酸化してもすぐに食べれば、問題無く吸収する事ができるのですが、
酸化が進みすぎると、体内に取り込むことができなくなってしまいます。
この酵素の働きを抑えるためには、熱したり、酢や酸を加えるのが効果的。
その為、サラダに入れる時は、一度熱を加えてから入れるようにしていますが、これがちょっと面倒なんですよね。
さて、せっかくなんで少しニンジンの事も勉強してみましょうか。
ニンジンはセリ科ニンジ属に分類されます。
原産地はアフガニスタン。
旬ですが、秋~冬が一番おいしい時期ですが、現在は1年中出回ってますね。
茎の切り口が小さいものが、中の芯の部分が小さくておいしいと言われています。
写真のニンジンは、五寸ニンジンで、もっともポピュラーな種類ですね。
この五寸ニンジンはヨーロッパ型と呼ばれる品種ですが、
これが日本に入って来たのは、、江戸時代後期です。
明治以前はアジア型と呼ばれる品種が一般的でした。
現在はかなり数が減ってしまいましたが、金時ニンジンがそのアジア型です。
先ほどちょっと悪口言っちゃいましたが、
根にも葉にもカロテンがたっぷりな、栄養満点な緑黄色野菜です。
葉は間引き菜ならばおいしいと思いますが、大きくなったものはちょっと硬いですね。
カロテンは油と一緒に取ると、吸収が良いので、炒め物などでやわらかくしたら、おいしくいただけますよ。
私は細かめに刻んで食べるようにしています。
ビタミンCやカルシウムも豊富なので、葉の料理も色々試して見たいですね。
根の部分では、表皮のすぐ下にカロテンがあります。
ニンジンの皮って本当に薄いので、わざわざ剥かなくてもタワシでこするだけで十分です。
野菜の事を知ってからは、皮を剥く機会が本当に少なくなりました。
最初は抵抗あるかもですが、馴れると美味しいですよ。
せっかくの栄養価、残さずいただきたいですね。
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