意外と身近な入札案件
- 横田潤一郎
- 2016年3月6日
- 読了時間: 3分
皆さんは入札についてどの様なイメージをお持ちでしょうか。
最近ではオリンピック関連での工事が多かったり、道を作ったり土木のイメージが強いかなと思われる方も多いかと思います。
または、談合が有ったり、役所の人を接待したりしてもらうものなんてイメージも、
あったりするのではないでしょうか。
かく言う私も、全く関係のない世界の話だなと思っていたのですが、この本を読んでイメージが変わりました。

自分の仕事には関係ないと思っていた入札も、意外と多岐にわたる案件があることが分かります。
例えば官公庁の職員が首から提げているネームタグのついたネックストラップ。
年度替わりともなればかなりの数が必要となります。
ではそれをどこで買うか。
使われるお金は当然税金なので、その価格でその会社から買うための合理的な理由が必要となってきます。
その為に、一定の審査を通った企業や個人事業主を募り、この仕様でこの本数ならいくらで出来るか、参加を希望した人全員に見積もりを出してもらい、一番価格の安い所から買う。
これが最低価格落札方式という方法になります。
それなら利益なんか出ないよって思われるかもしれませんが、
無理に価格を落とすと、不当廉売行為(ダンピング)と見なされ、独占禁止法に抵触してしまいます。
そうは言っても、みんな結構無茶な価格でやりとりしてるのではと私も考えていました。
確かにみんなが集中する有名な所、例えば自衛隊などの案件は、利幅が少ない印象があります。
ただ一方で、みんなが見ていない案件や、少し納期が厳しい案件なんかは、
正しい利益での受注が可能です。
まだ納品前なので詳しくは書けませんが、私も今回正しい利益率で入札案件を受注するに至りました。
そして、もう一段ハードルが上がりますが、プロポーザル方式という方法で入札が行われる事もあります。
これは入札に参加した企業が、その案件に対してどの様な方法で実施していくかの、
企画書を出して、その内容で判断するという方法。
もちろん予算はありますが、この方法が用いられる案件は、1,000万円を超えるような案件が多数存在します。
外国人に日本の魅力を発信していくにはとか、地方創生を進めるにはと言った様な、物だけではない、
総合的な能力が求められる案件が多い印象です。
この様に見ていくと、案件としても多岐にわたり、価格だけで決まる訳ではないと言うことがよく分かるかと思います。
意外と身近にあなたの取り組める入札案件があるかもしれませんよ。
入札に関しては、また詳しく書いていきたいと思います。
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