回旋筋腱板(ローテーターカフ)
- 横田潤一郎
- 2016年2月14日
- 読了時間: 3分
今日は整体のお勉強。
肩周りの筋肉について書いていきます。
タイトルの「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。
これは肩周りの筋肉、具体的には、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つからなります。

右肩の部分に図で書かれていますね。
肩甲骨に張り付くようにして存在する筋肉。
一番上の部分が棘上筋。
その下にあるのが、棘下筋。
さらにその下に、小円筋があります。
肩甲下筋は肩甲骨の裏側に張り付くようにしてある筋肉です。
この筋肉は、野球のピッチャーの様に球を投げたりする動きなど、腕を使う動きと密接に関係しています。
この筋肉を上手く鍛える事が出来れば、速い球が投げられる反面、無理な負荷ををかけ続けて痛めてしまうと、外科手術でも完治が難しいという箇所です。
現代は野球において非常に重要な筋肉なのですが、その重要性に気付き最初に実践したのは、
彼のノーラン・ライアンだそうです。
そう思うと、この筋肉を上手く利用しようとして、まだ時が経っていないのが分かります。
さて、それぞれの筋肉の役割について見ていきたいと思います。
棘上筋(きょくじょうきん)
三角筋中部と協力して腕の外転させる。
重い荷物を持ち続けたり、腕を上げた状態で作業するなど、肩関節を固定させる仕事を行った時に障害が出やすくなります。
肩を高く上げる場合は、三角筋の仕事になりますので、ある程度低い位置でも腕の作業、
例えば長時間のマウス使用や、運転などでも痛みやすい筋肉と言えます。
棘下筋(きょっかきん)
腕を動かす時に肩関節の外旋や固定する時に使われる筋肉。
肘を90度に曲げ、肘を固定した状態で身体の外側に腕を動かすと鍛えられる筋肉なので、
ツッコミの「なんでやねん」の動きは棘下筋を使っていると言えます(伝わるかな?)
「なんでやねん」の動きと言うことは、卓球のラケットを振る動きや、テニス・ピッチャーのモーションの中にも存在する動きですよね。
その様なスポーツを通じてオーバーワークになると痛みが出やすい筋肉と言えます。
今パソコンを打ちながら気付きましたが、キーボードを打つ作業にもこの筋肉を使う動きが入っていますね。
小円筋(しょうえんきん)
先ほどの棘下筋の補助的な筋肉です。
棘下筋との違いを知るために、トレーニングの違いを調べて、動きを検証していると、
棘下筋の「なんでやねん」の動きに対して、小円筋を鍛える場合は、
肘を曲げ手首を外側にひねった状態で、身体に垂直に最大限まで挙げた状態で、肘を固定して、
腕を後ろ側に下げていくイメージ。
まさに投球モーションに通じる動きです。
この時に、小円筋が働いている状態になります。
肩甲下筋(けんこうかきん)
腕を内側に曲げる時に活躍する筋肉です。
棘下筋とは逆で、肘を90度に曲げ、肘を固定した状態で身体の内側に腕を動かすと鍛えられる筋肉。
進撃の巨人の「心臓を捧げよ」の動き(伝わるかな??)
腕をぐるぐると回す動きも肩甲下筋は担っています。
その為、腕を頭上へ完全に上げられない場合、この筋肉が原因な事が考えられます。
他にも、お尻をふく動きで痛みを感じる場合、この筋肉が作用している可能性があります。
腕を使う機会が多い現代人が悩まされがちな筋肉がたくさん有るのが、この回旋筋腱板と言うのがお分かりいただけましたでしょうか。
かく言う私も、この部分に痛みを感じることが大変多いです。
ほぐし方をマスターして、悩みを解決できる施術を目指したいと思います。
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