カタチを変えれば用途が変わる
- 横田潤一郎
- 2016年3月18日
- 読了時間: 3分
昨日の名古屋の続きです。
お土産を選んでいると、この様なものを見つけました。

カタチを変えれば用途が変わる
この商品、小さなういろうにプラスチックの棒が刺さっていて、1つ1つ個包装がされています。


さくら・くろ・しろ・ないろ・まっちゃと、それぞれ色も味も違った5本が入っています。
このオシャレなパッケージに惹かれて、特にういろうの気分ではなかったのですが、
ついつい買ってしまいました。
名古屋名物と言えば、「ういろう」をイメージされる方も少なくないのではないでしょうか。
ただ、従来のういろうは長い棒状の為、食べる時に1口大にカットする必要がありました。
これだと食べる事の出来るシチュエーションが限られてきます。
想像してみてください。
ここは名古屋、多くのサラリーマンが出張で訪れます。
出張の時、会社や取引先にお土産を購入する際、どんな事を意識するか。
家にお土産に持って帰るなど、包丁で切って、お皿に分けて、フォークなどを使える状況ならば、
喜んでもらえるかもしれませんが、
これがオフィスだとすると、簡単に切り分けたりする事も出来ません。
この様に考えると、ういろうをお土産にしたかったけど、今回は無理だなとお土産の候補から外れてしまいます。
しかし、この様に個包装されている事により、食べられるシチュエーションが格段に広がりました。
具体的に言うとこんな事が出来る様になったのです。

この有用性を示す為に、自ら被写体になってみました。
こんな感じで、食べ歩きする事も出来れば、オフィスのデスクで食べる事も出来る。
個包装されているので、それぞれ分けて持って帰ることも出来るでしょう。
また、5本それぞれ味が違うので、どれにしようかって選ぶ楽しみもできます。
つまり、この商品が提供しているのは、食べ物としてのういろうではなく、
多人数が手軽に楽しめる時間を提供していると言えると思います。
せっかくの魅力も伝えなければなければ無いのと同じ
でもこの商品、先ほどの売り場ではその魅力に触れられていませんでした。

確かにきれいで見やすくなっていますが、これではこのオシャレさしか伝わってきません。
ここに、先ほどの魅力が書かれたPOPが有れば、売れ行きももっと変わってくるのではないでしょうか。
例えば、
「オフィスでお裾分けできるういろう」
「切らずににういろうをシェアできます」
「個包装なので、会社へのお土産にピッタリ」
少し考えただけでも色々な言葉が浮かんでくると思います。
この言葉を書くことにより、購入者が需要に気付く。
その事により、購入の機会が増えていくはずです。
見た目も味も素晴らしいお土産に出会い、そんな事を感じました。
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