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鮮やかな記憶に残る農人たちさん

  • 横田潤一郎
  • 2016年4月14日
  • 読了時間: 4分

さあ、農人たちさんについて書いてきましたが、今回でいったん最終回です。

農業体験を行わせていただき、なんと申し訳ないことにたくさんのお土産までいただいてしまいました。

こだわりの土で作られた無農薬野菜、

アスパラガスにほうれん草、タケノコ。

それもこんなにたくさんいただいちゃいました。

これをどの様に料理しようか。素材が間違いなく良いだけに、なるべくシンプルに食べるべきかなと、

少ないレパートリーで必死に考えていました。

贅沢春野菜料理

何はともあれ、採れたての価値を落とさない為に、ほうれん草とアスパラガスを茹でました。

(タケノコはすでに茹でていただいていました。)

これは私の中の覚え方なので、例外があるかもしれませんが、

鮮度の落ちやすさは、その野菜の生長過程のどこで採るかによって変わると感じています。

例えば枝豆。

枝豆は鮮度の落ちやすい野菜の代表格です。

未熟大豆である枝豆は、まだ成熟しない状態を採る事になりますよね。

これからどんどん成熟して、大豆になるぞって生長が激しい時。

その様な時は、野菜のパワーの使い方も多いはずなので、鮮度が落ちやすいのではないかと考えています。

一方、貯蔵がきく野菜としては、ジャガイモやタマネギが上げられます。

この状態はもう完成をむかえた姿。

ジャガイモなんかはそのまま種芋になるまで完成されていて、待機準備万端です。

その様な状態の野菜は当然、鮮度が落ちにくいと言うことになります。

話が逸れてしまいましたが、この法則に当てはめると、生長が激しい時期を採るアスパラガスは、

結構鮮度が落ちやすいのではないかと思います。

なので、茹でてしまって、鮮度が落ちないようにしました。

そして先ず作ったのが、ほうれん草の玉子炒め。

レタスのお皿に載せ、アスパラガスを添えました。

そしてお弁当として、これにタケノコを加えたサラダを作りました。

こう見ても本当に美しい野菜ですよね。

立派な土で大切に育てられた事を物語っています。

そして、次の日の夜にいただいたのが、春野菜のパスタ

シンプルに梅しそのソースで和えてみました。

ほうれん草・アスパラガス・タケノコって考えて見ると結構パスタと相性が良い。

超贅沢な春野菜パスタになり、絶品の美味しさです。

そして最後は春野菜カレー

当然美味しかったのですが、野菜が良すぎて、カレーの味でせっかくの美味しさがぼやけてしまい、

出来ればもっとシンプルに食べるべきだったとちょっと後悔しました。。

どれも野菜の味がしっかりしていて、凄く贅沢な気分に浸れました。

農業以外の業界でも通用するやり方を実践

農人たちさんの代表を努めておられる宮本さん。

トーク&マルシェのイベントで出会ってから、本当に刺激を受け続けています。

お話を伺っていると、その綿密な計画に脱帽させられます。

IT企業ご出身と言うこともあって、計画を立て、システムを組んでいくという事を凄く意識されている印象を受けています。

農業だからこれをしなければならないという既製のかんがえではなく、

他の産業でも通用するマーケティングやシステムを農業に取り入れておられ、学ぶ事だらけの素晴らしい方です。

農業は他の産業に比べ、外部要因の影響を大変受けやすい特徴が有ります。

大風1つ、大雨1つで農作物が駄目になること、気温が不足で生長が思うように行かないことなど、

非常に不確定要素が多く発生します。

また、種や肥料、マルチやビニールハウス、トラクターのガソリンなど、

複雑に関係し合って、原価を出すことが難しい業種です。

その為、概してどんぶり勘定になりがちな一面が否めません。

しかし、その辺りの数字という物にしっかりと向き合い、魅力的な農業経営をされておられます。

販路をしっかり確保した上での栽培計画など、理想的だがなかなか出来ないと言うことに、

勇敢に取り組まれています。

利益を出していくためにはいくらで売らなければならないか、それを意識した上で、

その値段で売るためには何をしなければならないか。

その様な事を考え続けておられるのが非常に良く伝わってまいります。

農場経営をトータルで考え、野菜を育てる以外の柱を立てるということも意識されており、

その1つとして、レストランと共同で、百貨店の地下にお総菜屋さんを構えておられます。

まだまだこれからの計画も多く抱いておられました。

農業だけは無く、他産業にも通じやり方。

その様な事を実践されており、学ぶ事だらけの素晴らしいお話を伺うことが出来た、宝物の様な時間でした。

また農人たちさんの農場にお邪魔して、学ばせていただくのを今から楽しみにしております。

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