トマトの謎を解き明かす。リコピンと完熟トマトのお話。
- 横田潤一郎
- 2016年3月3日
- 読了時間: 2分
昨日のブログ。
トマトのジェル状の部分をこぼさずに切る方法。
成功率の低さに、以前から疑問を持っていました。
悩んだ末に、そうだ!横に切れば分かるじゃないか!!
その様な事に想いがいたり、ついに横切りを実施致しました。

↓
↓

見事に半分に切れました。
切って見て初めに思ったのは、そうか!区切りはまっすぐではなかったのかと言うことでした。
そりゃー、まっすぐ包丁入れてもきれいに切れる分けないですよね。
しかし、よく見てください。
切った上の部分の筋も祖手に向かうと曲がっているのです!
そりゃ、中の壁も曲がっているはずですよね。
体感を持って、納得した瞬間でした。
さて、せっかくなんでもう少しトマトについて書いていきます。
トマトにはリコピンが含まれているのは、広く知られてますね
リコピンを初めとする、機能性成分は、
その野菜の学名から付けられている事が多いのです。
トマトの学名は、Lycopersicon esculenttum Mill
↑
この辺りですね
このリコピンは、抗酸化作用があります。
その効果はなんと、βーカロテンの2倍、ビタミンEの100倍もあるんです!
そして、もう一つトマトのお話として、赤熟(完熟)トマトと未熟トマトと言うのがあります。
赤熟トマトは樹上で完全に赤くなってから収穫したもの。
未熟トマトとは、わずかに色づいた状態で収穫したトマトの事です。
いやいや、スーパーで見るのは全部赤いがなというあなた。
トマトには、追熟という性質があるので、樹から離れても、徐々に赤く色づいていくのです。
この赤熟トマトと未熟トマト、実は酸度と糖分はほとんど変わらないのです
じゃあ、未熟のものを食べても同じじゃないかと言うと、実は大事な2つのポイントがあります。
それが、遊離グルタミン酸とリコピンです。
遊離グルタミン酸はうま味成分で、トマトの味を良くします。
リコピンは、先ほどお話しした活性酸素を除去する、抗酸化作用のが有ります。
さて、ここまで書くと、ではなぜ未熟で取る必要があるのかという疑問が生まれます。
それは、流通の関係なんです。
赤熟(完熟)すると、果肉が柔らかくなってしまい、流通の間で傷んでしまいます。
だから、未熟の固い状態で収穫して、流通させているのですね。
あと、長く樹にならしていると、病害虫の被害のリスクが上がるのも理由の一つですね。
完熟トマトは産地でしか味わえない、贅沢な食べ物なわけですね。
Comments